2017年07月30日

『巫女神道探訪記 ― 日本的アニミズム感覚の源流を訪ねて ―』(3) ●●社家の巫女神道の概要

●●社家の巫女神道の概要
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【リンク元】
岩崎純一のウェブサイト 特設サイト 「神道・仏教研究」 (http://iwasakijunichi.net/shinto-bukkyo/
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巫女神道
吉備の斎の巫女、神代の巫女、つくりつくり姫 --- 2012年9月16日

 ●●社家(私たちの本家・分家)の祭祀・神事の概要です。申し訳ございませんが、名前は伏せておりますのと、秘儀・秘伝の要素は大まかにしか書いていません。分家ごとの細かな違いも省きます。

○ 暦 :

【社家内の生活で使用する暦】 旧暦(太陰太陽暦の宣明暦)
【巫女舞、神託の儀式で使用する暦】 旧暦(太陰太陽暦の元嘉暦、儀鳳暦、大衍暦、五紀暦など)
※ 外向けには新暦(グレゴリオ暦)を使用。


○ 装束 :

【巫女舞(巫女神楽)、神託の儀式のとき】 千早、水干、裳、舞衣、白足袋または裸足
※ これらを身につけるのが斎の巫女の特徴。

【磐座、神座、遺跡、古墳、川の中などの場所での儀式のとき】 上記(の略装)に裸足
※ 略装にするのは、簡略化のためではなく(それは神々に対して失礼)、足元が不安定な大自然の中で動きやすく舞いやすくするため。

【氏子・参拝者の方々にごく普通にお目にかかるとき】 白衣、袴
※ いわゆる一般の巫女装束。

【普通の外出時】 洋装
※ 外出時以外は、稀に平安装束を着る。


○ 音楽 : 雅楽


○ 小道具 : 榊、幣、神剣、神鏡、鉾、鈴、笹など


○ 巫女舞の場所 :

【神社、舞台で舞う】
(これのみ、公開神事です。非公開神事のような意識変性はめったに起きず、また、自分にも氏子・参拝者の方々にも感化によってそれが起きないような動きをしています。)

【川の水に浸かったり潜ったりして舞う】
(これは、川の水から体に神をもらう、分かりやすく言えば、川の水に宿る神に処女として一体化する秘儀です。舞うと言っても、舞台などでの巫女舞とは動きが違い、小道具を持ってじっとしている場合もあります。じっとしている状態を医学的に調べていただいたところ、カタレプシー=強硬症に似た状態が観測されましたが、自己催眠である点でそれらとは違います。)

【山、磐座、土の上、雪の上で舞う】
(甘南備、神代、荒神、鬼、雨乞、天柱など、二千年や千年以上前からある地名の霊山で舞うことが多い。)

※ 巫女舞では、伝承されている一定の重力の用い方、手足の運び方、旋回の仕方があり、それらを繰り返すと、最初は巨視感・離人感・虚脱感が出始めます。医学的に調べていただいたところ、転換性障害や身体化障害、カタプレキシー(情動脱力発作)に似た状態が観測されましたが、自己催眠である点でそれらとは違います。
 やがて、完全な自己催眠状態になって、風、木々の揺れ、雷、川の流れなどが声や神託だと思える状態になり、そのことを私たちは「神懸り」とか「憑き物」と呼びます。
 この動きが一番苦手な(何度舞っても変性意識の入口にかからない)女性を調べたところ、前頭葉のはたらきだけがアンバランスなまでに強く、五感の鋭さや直観能力には乏しいことだけはわかっています。このため、岩崎純一氏の述べる「共感覚」と私たち巫女の「神懸り感覚」の一部とが、とても近いものであると見ています。


○ その他の儀式 :

磐座での着座による神懸り、禊、滝
※ 時々、鳴釜神事のような地域の公開神事にも参加。
※ 男性がする修験道のような荒行まではしない。


○ 注意点 :

※ 非公開神事については、一般の方々がご覧になることは、登山客との遭遇などの偶然を除いてはありませんが、身内の人間であっても、私たちの巫女舞、託宣の姿を写真や映像に撮ってはいけないこととされています。
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