第二ブログ(人文学・社会学のサブ) : 岩崎純一のウェブサイト

岩崎純一のウェブサイトトップhttp://iwasakijunichi.net/:サイトのトップページ
<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

【大麻取締法違反】高樹沙耶容疑者の逮捕と日本の共感覚者・共感覚研究者界隈
(岩崎純一 at 11/21 10:52)
[1/2ページ]
 石垣島で男性らと大麻パーティー村を築いていた元女優の高樹沙耶容疑者が逮捕されて以来、色々な学識者や謎の薬物評論家たちがコメントを述べているが、日本の共感覚者・共感覚研究者界隈でも賛否両論あるようである。むしろ、共感覚者・共感覚研究者の間では、高樹沙耶容疑者の思想に賛同する立場は結構多く、元より大麻合法化を主張する人も少なくない。

 そうなると当然、それは「大麻合法化論者である共感覚者」なのではなく、「大麻によって得た共感覚を、生得的にまたは自力で得た共感覚と詐称または誤解して、大学・医療などの研究に研究者・医者・被験者として潜り込んでいる人物」である可能性が出てくるので、その研究自体が疑わしくなるし、まじめな共感覚者たちからすれば迷惑な話である。

 共感覚をまじめに「科学」しようと思うなら、日本の薬物関連犯罪の現状に鑑みて、自ら共感覚者を主張する被験者に薬物検査を実施し、非薬物性の共感覚と薬物性の共感覚とを分けて研究しなければどうしようもないにもかかわらず、目の前の被験者を最初から非薬物性の共感覚者だと見なしている点に、私などは非科学性を感じてしまう。今回も、高樹沙耶容疑者の表向きの政治的主張は「医療大麻の普及」であり、大麻パーティー村の表向きの姿は「医療大麻の普及のための研究施設」であった。

 私は、日本の共感覚界隈や薬物・幻覚研究界隈のこういう態度が摩訶不思議というか、嫌悪感を覚えるところであるので、今後とも様子見をしながら批判的に関わっていくことになるだろう。

 私は、ほぼ個人活動で(日本共感覚研究会として数名の方にご協力いただきながら)、下記のような資料を作成・公開している。もちろん、違法薬物の使用を検討している日本人への情報提供が目的ではなく、日本の違法薬物蔓延の現状に警鐘を鳴らすためである。私としては、「現代日本は現代日本の薬物観や植物学観、法学観で動くべきで、普通に薬物を摂取して薬物共感覚パーティーや幻覚実験を楽しんだり、共感覚論文を量産したりしているオランダやアメリカの一部の州の価値観に追随する必要はない」という考えを提示し、高樹沙耶容疑者のような人物が日本の共感覚者・共感覚研究者から出ないように願っている。

 日本人であれば、例えば「茶道それ自体が、心身の薬でもあり、共感覚的大宇宙である」という哲学論文でも書いて世界に提示すればよいというのが、私の考えであることに変わりはない。

「麻薬・覚醒剤・危険ドラッグ・指定薬物等による共感覚の出現の知見の有無と当該薬物の国際条約及び世界各国・日本国の法令等における扱いとの対応表」
http://iwasakijunichi.net/jssg/hokokusho/hokokusho4.pdf

 大麻に関して言えば、現在はオランダ、ウルグアイ、バングラデシュの全土で合法であり、アメリカはワシントン州、コロラド州など西部地域で合法の傾向にある。最も規制が緩いのがオランダで、他の合法国・地域ではマフィアなどの裏社会やスラム街の治安悪化などが絡んでいるのに対して、オランダでは一般白人の男女やLGBTの人々が普通に使用している。大麻が世界的に合法化されつつあるのは、多くの場合、麻薬犯罪組織などがどんどん裏社会へと隠れないようにするための措置なのであるが、オランダは(その価値観の善し悪しは横に置くとして)もはやそういう国ではなくなっている。

 オランダは、大麻や売春、それらを伴う限定的なパーティーの開催(いずれも合法)についての根本的な考えが、その是非は別にして、日本や東洋とは異なっているわけであって、高樹沙耶容疑者のように、多くの日本人の価値観とは異なるオランダ的主張を日本の国会議員選挙でされても、日本人の価値観がそちらに流れるはずはないのであった。

 オランダでは、例えば、運転免許講習や女性警官採用試験、料理人資格や家政婦採用などにあたり、「試験官(男性)側が受験女性に対して、講習料・試験料免除の代わりに買春を持ちかけ、女性が了承すること」は双方が合法であるが、「女性側から試験官に対して、売春するから講習料・試験料を免除するよう持ちかけ、試験官が了承すること」は双方が違法である。

 こういった価値観は、少なくないオランダ国民の意見であるのみならず、政府・国会・裁判所が表明している公式の見解でもある。日本人の私には意味不明であるが、すでにいくつかの技能講習については、法案が通り、「一部の公的資格の教官による受講者
[6]次ページへ>>

右斜め下コメント(0)
右斜め下トラックバック(0)

<<[*]前の記事へ  [#]次の記事へ>>

0このブログのトップ

Powered by
さくらのブログ